音部の現状分析2011年06月02日 18時34分

いよいよ定演も近付いてきた。
現役はさぞかし焦っていることだろう。
卒業生にとっては懐かしい光景だよね。
定演の直前で焦らなかった学年って見たことがない。
今年は震災の影響で準備が1週間ストップして、事実上2週間遅れになっているからなおさら。

でも、4月に入って2回のSVEC練習で明かりが見えてきている。
練習そのものは相変わらず。
表情は自分たちでやっているつもりでもまだまだ伝わってこない。
声はいくらか出るようになってきたけど、まだこもっていて発音が明瞭じゃない。
音程・ハーモニーももうひとつ決まらない。
特に、音のこもりや音程の狂いの原因になっている者が自分の狂いを自覚していない。そしてそれをパートで指摘し切れていない。

……って挙げていくとどうしようもないみたいだけど、これも毎年のこと。
そういう欠点を抱えながら毎年関東大会に出ているわけだし、そういう欠点が治らないから全国大会に手が届かない。
でもね、俺が振った8年間の流れを見てみると、4年連続関東の1年前くらいから少しずつ実力が上がり始めて、毎年着実に伸びが見えている。
そして、今年はいい材料が信じられないくらいの偶然の重なりで揃っている。

※顧問の交代がうまく行ったこと
 これは大きい。S高校を見てわかるように、顧問の交代がうまく行かないととんでもないことになる。あそこまでひどくなくても、顧問交代時には実力が出し切れない合唱団が多い。松女は幸い、俺が望んだとおりのいい顧問が来てくれて、部員も変な反発がなくついて行っている感じがする。

※2年・3年の実力が高いことに加えて、1年も力がありそうな感じ。←校歌を聞いただけだけど、しっかりと声が出ていた。

※自由曲を初演の指揮者に指導してもらえること。
 これも大きい。選曲の段階ではぜんぜん考えていなかったことだけど、先生夫妻がK先生と知り合いだったことから実現した。K先生はただ初演したというだけじゃなくて、あの曲を作る段階から作曲者と細かく打ち合わせて作っていって全国大会で金賞を取った人だから、その人に指導してもらえるというのはとても大きい。先生自身もあの曲をコンクールで歌う学校があるというのをとても喜んで、熱心に指導してくれるつもりのようだから、とても良い流れだ。


埼玉県大会を抜けて4年連続関東大会に出ているということ自体がすごいことなんだけど、その中で次第に実力が安定してきている。今年はまた一歩、全国大会が近くなったと思う。←それでも埼玉県大会を抜けられるかどうかがわからないというのが埼玉の怖いところなんだけどね。



課題もまだまだある。

まず、夏をどう過ごすか。
特進クラスが多く、夏期補講が活動時間を制約する。
夏の暑さ対策も、今年は特に欠かせない。
計画停電もあるかもしれない。
その中でどう集中力と体調を維持していくか。
家に帰った後や休みの日の自己管理がとても重要になる。
部活・勉強・自分の趣味など・家族との関わり……こういったところをどう調整して、どこを我慢していくか。

どこまで一体になれるか。
毎年のことではあるが、まだまだお互いに言いたいことが言えず、不満や不安が溜まっている。
どこまで意思疎通ができるか。そして、相手のことをどこまで理解して、そのうえで本音で(わがままじゃなく)話しができるようになるか。

どこまで歌を楽しめるか。
歌うことを楽しめなければ結果はついてこない。
楽してレベルの低い楽しみ方をするのではなく、より高いものを求めて楽しむ姿勢が貫けるか。
自分をごまかすことなく、表現を楽しむことができるか。





曲の表現と構成については俺は絶対の自信を持っている。
その俺と一緒にやってきた部員達は自然とその力が身についている。それに、今年は桑折先生の後押しもある。
そして、発声・ハーモニーといったテクニックについては、先生が絶対の力を持っている。だからこそ俺の後任に来て欲しいと思ったんだ。
それらがみんなプラスの方向で結びついた今年は、松女がさらに一歩高いレベルに登るチャンスなんだよ。
もちろん楽じゃない。
だけど、苦しさを超えて8月末の県大会で思った通りの演奏ができたら、きっとそれは現役部員達の一生の宝物になる。
だからそこに向かって現役には頑張って欲しいし、OGは自分ができるサポートをみつけてしっかりと応援して欲しい。

期待してるよ。

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